コレクションの紹介

サイズ18 モデル #12 17石 シリアル番号12,280,515 Grade333 です。

推定製造年は1905年。竜頭巻き、レバー・セット・ムーブメントでムーブメントには、シリアル番号の他に2つのパテント番号、"17Jewels", "Adjusted", "Double Roller", "Official Railroad Standard","Sapphire Pallets", "Safety pinion", "333", "Ball Watch Co. Cleveland,O", "Trade Mark"の刻印がところ狭しと刻まれています。

写真からも2番車{Center Wheel)、ちらネジ、及び、2番車からテンプ(Balance)までの全ての受座に、金が使用(Raised gold jewel setting)されていることが分かります。

Keystoneの金張りケースには、25年間の保証がついています。Ball Watch Co.のサイズ16のケースでよく見かける鐙[あぶみ]形の環(Stirrup Bow)ですがサイズ18に付いているのは珍しいようです。

受板(Upper plate)の模様(Damaskeening)は、他のBallにもよく見られる円をデザインとしたものです。

(写真クリックで拡大が見れます。)


この時計は、たしかユタ州にいた頃にAshlandから購入した時計だったような気がします。当時、時計の修理を手伝わせてもらっていたSalt Lake City、Highland Drive沿いのAntique Timeという店でアルバイトの代償にもらったケースにムーブを納めたよう記憶しています。
しかし鐙形環(Stirrup Bow)は1913年頃から採用されたそうなのでムーブメントの製造年と異なりケースがオリジナルでないことを裏づけてしまいます。

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