コレクションの紹介

サイズ16 グレード #101 モデル #1 15石 シリアル番号368,549 です。

推定製造年は1890年。グレード #101の総生産数は3,800個です。竜頭巻き、レバー・セット・ムーブメントで ムーブメントには、シリアル番号の他に"ADJUSTED","ROCKFORD" と刻まれています。

このモデルは、3番・4番・ガンギ車の受板(Upper Plate)が2段になっている部分がユニークなムーブメントで、他のアメリカ懐中時計にはあまり見ないプレート・デザインをしています。

BII社製の金張りケースは、現在収まっているムーブメントの側止めネジ(Case screw)以外のネジ跡がないため、また多くのRockford Watchの懐中時計で同社製のケースを見ることが多いためオリジナルの可能性が高いです。

(写真クリックで拡大が見れます。)
この時計は、1994年頃にソルト・レイク・シティー[ユタ州]からオグデンに行く途中の高速道路INTERSTATE 15沿いの質屋さんで購入した時計です。

2006/9/30 分解掃除を行った際に撮った部品の写真をアップしました。
分解時に気づいた事:
- きち車?(winding pinion)がとてもユニークな形をしている。
- アンクル(Pallet)に剣形のバランサーが付いている。
- Snap-in dialが採用されている。 (Howard series 11 RR Chronometerも同様のダイヤル固定方式を採用。)
- 角穴車(rachet wheel), 丸穴車(crown wheel)がマイナスねじでなくレンチねじで留められている。
- 香箱の蓋が内側嵌め込み式ではなく、外側に嵌めるようになっている。(Illinois 18s model 5も同じ香箱を採用。)
- 穴石受けの側面にねじが切られていてプレートの内側からスリーブ・レンチのようなものでスクリュー・インして受石を押さえ込むようにしている。

Back to Home Page