サイズ16 モデル #5 23石 シリアル番号3,327,684です。
推定製造年は1919年。竜頭巻き、レバー・セット・ムーブメントでムーブメントには、シリアル番号の他に"23Jewels", "Adjusted to Five Positions", "Special Railway", "Double Roller", "Safety Pinion", そしてHampden Watch Co.のロゴと"Canton, O"が刻まれています。 16サイズのSpecial Railwayは18サイズより生産個数が少なく、1919年、1920年に3回のロット計1,100個が生産されました。
ちらネジ、及び、香箱真{Winding arbor)からテンプ(Balance)までの全ての受座に、金が使用(Raised Gold jewel setting)されていることが分かります。また香箱(Moter barrel仕様)に装飾の入った金キャップ、そしてテンプ受けにも金が使われています。車は、２番車が金仕様、ガンギ車がスチール仕上げ、その他３番車、４番車はブラスのようです。
Safety Pinionとは、ゼンマイが切れた力で2番カナがネジ式に外れ、他の車やカナにダメージを与えない仕組みのことです。
HampdenのSpecial Railwayは18Sizeでよく見かけますが16Sizeの生産個数は18Sizeと比較して非常に少ないのではないでしょうか。まだ詳細について調べていませんが、何か分かり次第ページをアップ・デートしていきます。
(写真クリックで拡大が見れます。） この時計は、2007年2月にデトロイト近郊に住んでいるRonさんからロット購入した時計のうちの一つです。腕時計のムーブメントや金時計を含むロットでしたが、とてもリーズナブルな価格で譲っていただくことができ喜んでいます。 ロットのそれぞれのムーブメントを確認せずに購入したため、Ronさんと別れてから時計を確認した際、この時計や金無垢の時計に気付き思わず妻に自慢話をしてしまいました。
購入後、早速分解掃除をしました。とてもコンディションが良く久しぶりの２３石ムーブメントの醍醐味を見ることが出来ました。たまたま日中に作業することが出来たので、ムーブの写真とテンプ裏の写真も撮ることが出来ました。振り座は、Double Roller仕様ですが、振り座の両側に切れ目が入っているのが特徴です。(１８Size Ball[Double Roller仕様]の振り座も同じ仕様のものが使われていました。）
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