コレクションの紹介

サイズ18 モデル #3 17石 シリアル番号768,433です。

推定製造年は1890年。竜頭巻き、レバー・セット・ムーブメントでムーブメントには、シリアル番号の他に"Patent Pinion", "Adjusted", "Canton, Ohio", そして"Special Railway",が刻まれています。

三番車(Third Wheel)からテンプ(Balance)までの全ての受座に、金が使用(Gold jewel setting)されていることが分かります。残念な事に二番車の受座の色が異なります。修理されたのかオリジナルが、この状態だったの判断はつきません。また、チラネジにも金が使われていないようなので、やはり17石仕様という事なのでしょうか?

Patent Pinionとは、ゼンマイが切れた力で2番カナがネジ式に外れ、他の車やカナにダメージを与えない仕組みのことです。]

A.W.C.Co.社製の14金無垢ケースは、Box Hingeスタイルと呼ばれヒンジの部分、及び、リップの部分が通常のケースより頑丈にデザインされています。Box Hingeケースには、蓋なし(Open face)のもの、蓋のリップが通常の蓋あり(Hunting case)と同じく分厚くないものもあります。現在収まっているムーブメントの側止めネジ(Case screw)以外のネジ跡があるためケースに対してムーブメントがオリジナルでない可能性が高いです。
受板(Upper plate)の模様(Damaskeening)は、Hampden Special Railwayに多く見られるツートンですが、デザインが他のものと異なるのが気になります。

(写真クリックで拡大が見れます。)

この時計は、2007年7月にEbayで購入した時計です。出品者が比較的近いところにあるコイン・ショップだったので購入前に下見できましたが、オークションでは、2位。オークション終了の数日後にセカンド・チャンスの打診があり直接交渉に行ったのですが出品者側が全然価格交渉に応じず、しぶしぶ購入。まんまと値段の吊り上げにはめられたような結果になりました。

購入にあたりこれまで所有していたWaltham M#59, Rockford M#910, M#918等をEbayで販売しコレクションのアップ・グレードを図ったものです。NAWCC Chapter 149のHampdenデータベースで調べるとNew Railwayとなっているのですが、Special Railwayにしては17石、チラネジに金が使用されていないところを見ると、刻印の打ち間違い、または部品取りムーブメントを寄せ集めた時計でしょうか?

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