コレクションの紹介

サイズ16 モデル#950B 23石 シリアル番号S 18,553 です。
推定製造年は1953年。竜頭巻き、レバー・セット・ムーブメントで ムーブメントには、シリアル番号の他に"23Jewels", "Adj. Temp. and 6 Pos.", "Hamilton Watch Co. U.S.A.", "950B" と刻まれています。

ちらネジ、4番車とガンギ車の受座に金が使用されています。これくらいの年代になると受座を圧入したムーブメントが目立ち950、950Eなども圧入式の受座が採用されています。

ダイヤルは、950Bによく使われている"Hamilton 23 Jewels Railway Special"ですが950シリーズのダイヤルは七宝タイプとエナメル・タイプがありエナメル・タイプは品質が悪く、このダイヤルのようにヒビが入っているものが沢山あります。[追記:中古で状態の良いダイヤルを入手しましたので、オリジナル性を欠かすことになりますがダイヤルと針をリプレースしました。]

ケースはモデル#Aで、Hamilton Watch Co. Lancaster, Pa. 及び、10K金張りの刻印があります。現在収まっているムーブメントの側止めネジ(Case screw)以外のネジ跡が見当たらないためオリジナルの可能性が高いです。
受板(Upper plate)の模様(Damaskeening)は、ストレート・バターンが使われています。

(写真クリックで拡大が見れます。)

この時計は、1996年頃フロリダに行った時にオーランドからセント・ピーターズバーグに行く途中の街で購入したものです。当時から旅先のアンティーク・ショップで掘り出し物を探すのが大好きで、目的地に到着するまで多くのショップに立ち寄る事が多々ありました。なかなか掘り出し物にめぐり合える機会はありませんが「当り!」が出たときの感じは格別です。

ショップで、時計のケースを見た瞬間「おっ!950か950Bがこんなところにある!」といった感じで、後はダイヤルのコンディションをネタに値引き交渉に入ったよう記憶しています。今でもダイヤルは当時のままの状態ですが、これもオリジナル性があって良いのではと思いダイヤルのリプレースもしていません。ダイヤルだけで100ドル以上もするので躊躇しているというのもリプレースしない理由の一つですが。

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