コレクションの紹介

サイズ14 モデル #1884 9石 シリアル番号3,745,729です。

推定製造年は1888年。竜頭巻き、レバー・セット・ムーブメントでムーブメントには、シリアル番号の他に"A.W.W.Co;, "Safety Pinion", そして"WALTHAM;,が刻まれています。 また受け板上に三日月マークと星がスタンプされています。

二番車、三番車の軸受けに穴石が使われておらず、また感急針は微調整をするためのスワンネックもないため特にハイ・グレード・ムーブメントではないと思いますが綺麗な装飾(ダマスキーニング)、そして月・星のスタンプ、ケース等、全体的にコンディションがいい時計です。

Safety Pinionとは、ゼンマイが切れた力で2番カナがネジ式に外れ、他の車やカナにダメージを与えない仕組みのことです。

(写真クリックで拡大が見れます。)

この時計は、2007年3月11日にNAWCC North Coast Regionalに参加した後に立ち寄ったオハイオ州とペンシルバニア州の州境にあるアンティーク・モールで行われていた蚤の市(Flea Market)で購入しました。

出展していた人は、いくつかの懐中時計出品していて時計に詳しそうな人だったのですが、この時計について”ネットで調べたら7石だったから。。。この値段で。”と言って時計を売っていました。確かにNAWCC Info. StorageのWalthamデータ・ベースで検索すると7石と結果が出ますが、ガンギ車と4番車の軸受けに穴石が使われていて、どう見ても7石以上の時計だと思って購入しました。

追加報告:2007年3月18日にゼンマイの巻き具合に問題(竜頭を回してもクリックの音が聞こえない)があるため分解。香箱、クリック周辺に古いオイルがこびりついていたので洗浄した結果、問題解消。

今回の作業でムーブメントを取り出し、針・ダイヤルを取り外したついでに地板の穴石を確認しました。その結果、ガンギ車及び4番車の地板側の穴石が存在しないことが判明。しかもアンクルは地板、受板に石が使われていません。この結果、テンプの穴石(2)受石(2)、振り石(1)、アンクル(2)、ガンギ穴石(受板側1)、そして4番車(受板側1)の計9石の時計と判明しました。


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